鉄骨豆知識 


  鉄・鉄骨に関して  鉄骨造、建物に関して
1 小学校・中学校等の体育館の屋根、寺の屋根の骨組み、スーパー、ホームセンターも造られています。


2 小さな敷地での大きな空間や部屋が造れます。


3 鉄骨は音が響きやすい(漏れやすい)というイメージがありますが、壁の音漏れに関しては防音材を入れる事によって解消されます。又、響きに関しては使用する材料によって変化します。

鉄骨の床梁の上に木下地のみの場合 ……… 良く響く
鉄骨の床梁の上にALC板を使用の場合 ……… 少し響く
鉄骨の床梁の上にデッキプレート張りコンクリートを打つと ……… ほとんど響かない
 ※ 以上、響きに関しては使用する材料により異なる場合があります。



4 鋼はコンクリートや木、プラスチックと違って素材自体は劣化することはないので、腐食さえ防げば半永久的に使用することが出来ます。又、外気にさらされる用途には各種の優れた防錆技術が適用されます。また腐食の進行を止める耐候性鋼などが開発されておりメンテナンスフリーで長期の耐久性を確保しています。

【木造住宅と鉄骨住宅との耐久性に関して】

鉄骨造の建物に使用されている鋼材は不燃材であるが高温では軟化する性質を持ち1,000℃を超えると強度が全く期待できなくなる。しかし、部材の温度上昇を抑制するために耐火被覆を施したり、耐火性能を高めた耐火鋼を用いたりすることで火災時における鉄骨建築の被害を少なくする事が可能である。

鉄骨住宅は、木造住宅に比べてコストがかかると思いがちですが、鉄は世界共通の規格によって製造され基礎工事においては地盤との連結をはかるため強固な基礎が採用されています。その為地震の時の耐久性に優れています。よって、長い目でみると特だということです。



5 性能評価を受けた鉄骨製作工場(大臣認定工場)では、品質の保証された鉄骨で何十もの行程、検査を行って製作されています。しかし、その行程のいくつかを抜くことにより、欠陥鉄骨が存在しています。専門家が見れば一目瞭然ですが、一般の方にはなかなか見分けがつきません。(そこで、現在個人向けの検査機関も存在しています。)


6 建築物の構造体として、一般的に鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造などがあります。一般的な違いとして柱・梁などの部位で比べると、鉄骨造はH形鋼や角形鋼管などの鉄で構成し、鉄筋コンクリート造はコンクリートで形を形成した中に鉄筋をいれて構成します。又、鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリート造として構成されたものに鉄骨造で使用する鉄の材料もその中に入れたものです。解りやすく人間の体でたとえたら、鉄骨は骨で鉄筋は筋肉であり、コンクリートは骨と筋肉を被うすごく硬い脂肪みたいなものと考えたらよいかと思います。(だとしたら鉄骨造は骸骨になりますね・・・。これは冗談です。)